スタミナ回復にも漆喰にも モロヘイヤ?

2018年8月22日水曜日

おさらい

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残暑ですね。休み明けということもあり、今が一番体調を壊しやすい時期です。
皆さん、夏バテに気を付けてくださいね。

さて、夏バテにオススメの野菜といえば…
意外なところで、モロヘイヤ(Molokheiya, ملوخية‎)です。

夏にホウレンソウや小松菜などの葉物野菜、高いですよね?

これらはもともと冬が旬の野菜。
旬を外れた今の時期では高い上に栄養価が低いんです。

夏には夏の旬野菜。
カボチャ、トマト、ナス、オクラ、ピーマン、そしてモロヘイヤ。モロヘイヤとは古代エジプト語のムルキアが語源だそうで、意味は「王様のもの」「王様の野菜」ということです。
ベランダのモロヘイヤでスープでも
ベランダのモロヘイヤでスープでも / akiraak2



この王様の野菜を使って漆喰が造られているんです。
ネバネバが身体に効く!! ということで、そのネバネバを漆喰に…。

…ハズレです。

このモロヘイヤ、日本名はシマツナソ、縞綱麻というもので、コウマ(黄麻)とも呼ばれるイエロージュートの仲間なのです。

漆喰は「石灰」と「麻すさ」と「海藻のり」、3つの素材からつくられます。山を削り、畑で栽培し、海で採る。そうやって集められた素材で作られた、日本のタカラの一つです。

オハナシはモロヘイヤに戻ります。

そう、モロヘイヤが麻すさの原料になるんです。ジュート原産国のバングラデシュなどではモロヘイヤはジュートと同様に栽培され、その皮から繊維製品が作られています。漆喰にも、この繊維を加工し「すさ」にされたものが使われているワケです。
キレイでしょ?これが日本の伝統技術。


驚くべき事に南京豆(ピーナッツ)が輸入され始めた江戸時代には、すでに南京袋をリサイクルした「南京すさ」が使われ始めていたそうです。だから輸入原料であるモロヘイヤを使用しても、「日本の伝統素材」と呼んで良いと考えてもよいのかもしれませんね。


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