今日はフランスのガスパール=ギュスターヴ・コリオリが1835年に提唱した力学のオハナシ。今回の台風被害の理屈も少しだけわかるかも。
台風が渦巻くのはなぜ?
まだまだ台風シーズンですね。被害の心配をしながらニュースをみていると…雲の動きが説明されますよね。渦をまく、台風や低気圧。その渦巻く雲の動きを見ながら、雨の予想をしたりするわけです。![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhCO1fWO4DYCR_8gRKAQLoOcfhyyuVOg1DKK3Qkvtc0kZ61LZFtSAhcuWMQOpJUIImk2JKfKqs2FoGICHV__BKuJwRq0niA-nd8M5iUXXddyfAQoRqr1eRDEP7ydl_em2-jH3Gj9_dijS2m/s640/692px-Low_pressure_system_over_Iceland.jpg)
しかし、なぜ渦巻くのか?ご存知ですか?
台風とは
「熱帯低気圧の中でも最大風速が17.2メートル以上のもの」
を指して言うのだそうです。つまり、低気圧。
水は高いところから低いところに流れますね?
同様に空気も気圧の高いところから低いところに流れ込むんです。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgLvjEyc-Ct3P1feVU-t7V4F1bIzklUEVtvdcmm5JJi8f1QQZsTtslMODAO0DaL-OfcOSrzEeKhwbinnYGgPXsy8cfaHG-IWswpBaYCAODRBSFFDwfgQG8NTpGd6hEsHanWiIM3MGGtJ9Qh/s640/Hurricane_structure_graphic.jpg)
強引な言い方をすれば、周りから空気がどんどん流れ込んで来る勢いの強いのが台風…ということですね。
ここからがウズのオハナシ。
空気が流れ込むのは気圧の高いところから低いところ。つまり、真っ直ぐでいいハズなんです。わざわざ曲がる必要はありません。
そこで考えねばならないのが、地球の自転。地球は東向きに回転しています。
その自転の慣性のせいで、真っ直ぐ流れるはずの風も、北半球では向かう方向から東へずれてしまうんです。
低気圧の中心へ向かった風が右へずれる…つまり曲がってしまうんですね。
だから風も雲も結果的に反時計回りの渦をつくってしまう。というわけです。そして、南半球ではその逆の現象がおきます。
この力(ちから)を「コリオリの力」と呼びます。
…それより、被害を防ぐ方法を知りたいものですね。