今日はフランスのガスパール=ギュスターヴ・コリオリが1835年に提唱した力学のオハナシ。今回の台風被害の理屈も少しだけわかるかも。
台風が渦巻くのはなぜ?
まだまだ台風シーズンですね。被害の心配をしながらニュースをみていると…雲の動きが説明されますよね。渦をまく、台風や低気圧。その渦巻く雲の動きを見ながら、雨の予想をしたりするわけです。しかし、なぜ渦巻くのか?ご存知ですか?
台風とは
「熱帯低気圧の中でも最大風速が17.2メートル以上のもの」
を指して言うのだそうです。つまり、低気圧。
水は高いところから低いところに流れますね?
同様に空気も気圧の高いところから低いところに流れ込むんです。
強引な言い方をすれば、周りから空気がどんどん流れ込んで来る勢いの強いのが台風…ということですね。
ここからがウズのオハナシ。
空気が流れ込むのは気圧の高いところから低いところ。つまり、真っ直ぐでいいハズなんです。わざわざ曲がる必要はありません。
そこで考えねばならないのが、地球の自転。地球は東向きに回転しています。
その自転の慣性のせいで、真っ直ぐ流れるはずの風も、北半球では向かう方向から東へずれてしまうんです。
低気圧の中心へ向かった風が右へずれる…つまり曲がってしまうんですね。
だから風も雲も結果的に反時計回りの渦をつくってしまう。というわけです。そして、南半球ではその逆の現象がおきます。
この力(ちから)を「コリオリの力」と呼びます。
…それより、被害を防ぐ方法を知りたいものですね。