万葉の都へ

2019年4月18日木曜日

おさらい

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最近話題の「萬葉集(まんようしゅう)」。 

その内容がどんなものなのかご存知でしょうか?
中学校あたりで習ったハズですが…



万葉集は、7世紀後半から8世紀半ばまでに作られた和歌集です。飛鳥時代の後半から奈良時代の半ばまでの和歌。
でも、その内容についてあまり知らない方も多いですね。

収められた歌は天皇、貴族から下級官人、防人など、さまざまな身分の人間が詠んだもの。そして様々な地域で。東歌(あづまうた)と呼ばれる東の国で詠まれたものや、防人歌(さきもりのうた)と呼ばれる九州での防衛兵達の詠んだものが有名ですね。

そのため、現代では東北南部から九州までの各地に万葉歌碑が建てられています。
写真は群馬県伊香保で詠まれた歌碑。




万葉の時代でも人の心は同じですね。詠まれた当時を想い浮かべながら、しみじみと口に出して詠んでみるのも良いのではないでしょうか?

また、お気づきでしょうか?

萬葉集は「万葉仮名(まんようがな)」で書かれています。当時はまだ、「ひらがな」や「カタカナ」が無い時代だったんです。…ちなみにひらがな、カタカナが出来たのは平安時代に入ってからのことです。

平城遷都についてのオハナシでも紹介した「あをによし」も…

 安乎尓余志 奈良能美夜古尓 多奈妣家流 安麻能之良久毛 見礼杼安可奴加毛
 あをによし ならのみやこに たなびける あまのしらくも みれどあかぬかも
 (奈良の都にたなびく白い雲は、ずっと見ていても見飽きないものですよ。)

 青丹吉 寧樂乃京師者 咲花乃 薫如 今盛有
 あをによし ならのみやこは さくはなの にほふがごとく いまさかりなり
 (奈良の都は、咲く花の色香が艶やかに匂い映え、今盛りです。)

万葉仮名で書かれたものが正式なものです。
奈良の都の美しさ、漢字だと分かりにくいですね(笑)

う~ん、ならば、自らの目で感じましょう。


GWの予定は決まりましたか?
各地の万葉歌碑を見に行くもよし、奈良の都に行くもよし。

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