木材と大工さんの常識

2019年5月30日木曜日

おさらい

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あす5月31日はコ(5)ザイ(31)で古材の日。一日前におさらいしておきます。
「古材」がフルザイと呼ばれたのは昔のこと。今は建築関係の先生だって「コザイ」と読む方が大半なのです。


では古材とはどんなものか??
簡単にいえば古い材木ってことですね。古民家などを解体すれば出てくる、古い材木。

現代ではそれらは捨てられるのが「常識」です。
ところが、ちょっと昔までは再利用されるのが「常識」だったのです。私たちの価値観が狂ってしまったわけですね。

たとえば…
ココは法隆寺さんにある無料休憩所。江戸期のものらしいです。


その天井をみると…梁にホゾ穴が。この建物に使われる前に、違う建物の違う場所に使われていた証拠です。ってことはこの江戸期の建物よりさらに古くから使われていたということですね。


ちょっと一服のベンチも…どう見ても立派な床板の再利用。



次は…
日本最古の現役木材がある、元興寺さん。


飛鳥から奈良の都へお寺ごと遷されたことも知られてますね。
だからこそ残る飛鳥時代の木材。


その小屋裏にも…立派に使われている木材。
再利用が当たり前であったことが、いとも簡単にわかります。


樹齢100年の樹は、木材とされ100年後に最も強くなるといわれています。
だからステキなリビングにほら、ドーンと古材。しっかりどころか、当たり前に役目を果たすのです。存在感がありながら、とても落ち着く空間になります。


贅沢ですか?
でも、それが当たり前の時代もあったと考えれば…?
そうなんです。意外とお高いものではないのです。

ただし、古材をしっかりと加工できる大工さんがいなきゃダメですね。プラモデルのような住宅しか造らない、プレカット大工さんでは出来ないかも知れません。

どっちの大工さんが「常識」でしょうね?

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