平、妻、そして出雲崎

2021年7月6日火曜日

古民家

t f B! P L
今日は「平」と「妻」についてのオハナシのおさらい。
といっても、平社員と妻の夫婦コントのお話ではありません。

平とは

「平」とは建物の長辺側、または屋根の棟と平行な面をいいます。
下の図の正面ですね。桁面と呼ばれることも多いです。

また、平から出入りする様式を平入りと呼ぶこともあります。

妻とは

その逆が「妻」です。
前述の逆で、妻入りとは妻(建物の短辺側、または棟との直角面)から出入りする建物の様式。






妻入りの建物は家の間口(正面の出入り口)の広さで税金を取った時代の名残が残る、昔の商いの街や街道沿いの町などで多くみられます。
うなぎの寝床だらけの町並みなどは、こうやって妻入りの建物がくっついて出来上がっているわけです。



突然ですが新潟県の出雲崎。
妻入りの街並みが4kmにわたって続く
By Nihongo1234 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

新潟から直江津へ向かう北国街道に面する家々。ほとんどが「妻入り」の建物なんです。特に出雲崎で観た街並みはまさに壮観。いつかまた訪れようと、夕日を浴びる町を観ながら思ったものでした。


海雪を口ずさみながら出雲崎に行かねばなりませんね。
https://www.town.izumozaki.niigata.jp/

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