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本漆喰への道 その2

~本当の塩焼き消石灰~

私たちの会社は明治28年創業。
九州の片田舎のおかげで、明治創業とはいえ
地元に江戸期から伝わる技法をほぼそのまま受け継いでいます。

変わったことといえば
燃料が薪から石炭、さらに石炭コークスへと移っていったこと。

窯は明治期に造られた土中窯といわれる
直径3m、深さ10mほどの孔窯で
燃える窯の中に石と燃料、岩塩を繰り返し積み重ねて
石灰を製造しています。
この方法は「塩焼き」と呼ばれ、
この技法で焼いているところは国内で10箇所も残っていません。















この窯を使って昔ながらの石灰を製造するためには
いくつかの障害があります。

その中でも最も大きな障害は…
昔に近づけることで窯の燃焼率が極端に低下すること。

窯の火は盆正月にかかわらず、常に絶やすことなく
燃え続けています。
そして、純度の高い石灰を焼くために
燃料と石灰石の量を調整しながら連続して焼き続けています。

昔の状態に合わせるためには
窯の火を抑え、純度の低い焼き方をしなければならないのですが
そのためには
徐々に火を落としていき、悪い状態を保つことが必要です。

石灰を生産する企業としては自殺行為なのです。