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DIYで漆喰 その3 木材の変色

ご自分で漆喰にチャレンジいただく方が多いですね。
本日も6件、左官さんではなくお住まいになっているご本人様より
「自分で漆喰を塗りたい」とお問い合わせをいただきました。

漆喰、結構むずかしいのですよ。
でも出来る限り応援します。

今日も、トラブルが発生しやすいポイントを説明します。

~漆喰と木材~
床もカラダも汚れながら、頑張って仕上げた漆喰。
ところが、漆喰を柱や床板に誤って付けてしまったら…?

間違いなく変色させます。

木材と漆喰、大変相性が悪いのです。
原因は
漆喰の大半を占める石灰の強アルカリと
木材の中に少なからず含まれるリグニンタンニン

この二つが触れ合うと、木材側に含まれる成分とアルカリが反応し
変色してしまうのです。

だから、漆喰を塗る前にはしっかり対策。
テープやビニールを使って、塗らない部分を隠し
(これを“マスキング”や“養生”と呼びます)
床の汚しそうな部分もしっかりと。

…案外、知らないうちに靴の裏などにも付いてますよ。
気を付けて。


じゃあ、壁際の柱で漆喰に隠れる部分は?

 そこまでは気にしなくて大丈夫です。
 が、塗らない部分はマスキングテープなどでちゃんと保護してください。
 マスキングテープを貼ることで、塗る厚みもしっかり分かりますから
 作業の精度や効率も上がりますよ。


気を付けていたのに、誤って変色させてしまったら?

 あまりオススメしたくありませんが、逆療法です。
 薄めた食酢で拭いてみてください。
 ただし、中途半端にムラになることがあります。
 作業はご自分の責任で。


べニアやコンパネなど、木材系の板には塗れますか?

 直接漆喰は塗れません。付着の問題もありますから。
 “ヤニ止め”や“アク止め”の効果をもったシーラーや下地材を
 まずは塗っていただく必要があります。
 それも1回塗りでは抑えきれないことが多々ありますから、
 様子を見ながら2度3度。
 上に漆喰を塗ることを前提に、左官材料店さんなどで相談してみると良いですよ。


それでも漆喰の表面に変色が出ちゃいましたが…

 木材成分が漆喰の表面に変色として出ることが少なからずあります。
 そんな時は?
  その1)しっかり乾かして、シーラー等を塗った後、もう1度上に漆喰を塗る。
  その2)同様に、抑制効果のある下地材を塗ってから漆喰。
  その3)漆喰だけでも剥がして、再チャレンジ。

 1)2)はまだ塗れるだけの厚みが残っているときにしか出来ませんね。


とにかく失敗しても塗る。
やり直せるのがDIYの醍醐味ですよね?!


失敗が怖い時は相談。

ホームセンター、何でも置いているから便利なようで
本当に専門的な知識や材料が揃っていないことが多いですよね?
(プロ向けショップは別ですが…)

そんな時こそ建材店。
昔から漆喰を扱っているお店なら、
こうやって書いている私より格段に知識と経験をもった方がいらっしゃいます。

なんとなく怖そうに見えても、結構優しい方が多いのですよ。
たとえ口は悪くとも「それよりコッチ使った方がいいよ」と
ちゃんと教えてくれるはずです。

自分で壁を塗る勇気があるのですから
建材店、行ってみるくらい大丈夫です。


どうですか?こんなカンジ。
イタリアンレストランの店主さんが塗った漆喰です。
雰囲気出てますよね。