©伝統素材伝承支援協会 漆喰 施工トラブル その2 150 150

漆喰 施工トラブル その2

気温が不安定な時によく起きる漆喰トラブルです。

トラブルその1はコチラ

漆喰をキレイに仕上げて数日。
徐々に乾いていく漆喰を楽しみにしていたら、表面にガサガサと白い粉状のものが…。

 これを白化、白華といいます。

原因は漆喰の乾燥途中、水分がウマく蒸発しきれずいつまでも残っており、
水に溶けた石灰分が表面に結晶を作ったからです。

 水のカタヨリが原因。というわけです。

水が偏るのは、漆喰の塗り方が悪いというものは初心者の方だけ。
多いのは
 下地に水分が残っていたり
 通風が不安定だったり
 外気や室内の湿度が高かったり、様々です。

よっぽど慣れたプロの方でも起きてしまう現象なのです。

だから左官さんは、漆喰が仕上がった翌日でも
乾燥の確認や、換気のために現場に行くことがあります。
除湿機を使うこともあるそうですよ。

だから、左官さんから
 「出来るだけ窓を開けて、換気を良くして下さいね」
と云われたら、ちゃんと心がけてください。

特に新築の場合は、住み始めて数週間は自らそうしていただいた方が良いですよ。

ちなみにこの結晶、鍾乳洞ができるのと同じ原理です。
カルシウムの結晶ですから、異常なものではないですよ。念のため。



コンクリートの建物で、建築後しばらくして起きるものがあります。
ハナタレやエフロレッセンスと云われます。

これも原理は同様のものです。
 内部に浸入した水分が滲みだす際に、内部の石灰分を表面に持ってくるわけです。

コンクリート躯体や玄関タイル、階段の裏側に出来る白い結晶、
よく目にしませんか?



でもサビが出るのはダメですよ。
内部の鉄筋が錆びるのは建物自体の強度が下がっている現象です。

専門家に調査を依頼しましょうね。



















しかし同じ建物の傷みでも、伝統建築の傷みはなぜか美しいものです。

ってことで美しい奈良に。

長谷寺さんの登楼(のぼりろう)
明治22年のものだそうです。
時を経た木肌、石段の風情が最高です。
写真素材 PIXTA
(c) hiropixx写真素材 PIXTA

有名な長谷寺さんの五重塔。
写真素材 PIXTA
(c) モーリー写真素材 PIXTA

長谷寺さんではご本尊を含めた、特別開帳が行われていますよ。
5月31日までだそうです。

奈良に急がなきゃ。