ひきつづき、琉球漆喰 ムチについてです。
漆喰の主原料として知られているのは石灰石ですね。
沖縄にも琉球石灰岩という石灰原料もあるのですが
沖縄ではサンゴを海から採取して焼いて石灰を作っていました。
でも、さすがにもう無理。
海からガリガリとサンゴを取るわけにもいきません。
実はムチには九州で焼いた塩焼き生石灰が原料として送られています。
環境保護のためにも、そうせざるをえないのです。
丸京石灰は何十年も前から、沖縄の皆様のための生石灰を焼いています。
ここで大切なのが塩焼きということ。
海から採ったサンゴも海の塩をたっぷり含み、柔らかに焼けていたことでしょう。
ですから、沖縄出荷用の塩焼き石灰として専用に造っています。
他に販売はしておりません。
漆喰の伝統のためにも
土中窯と塩焼きの技法は守っていかねばなりません。