日本の漆喰 ちょっとクイズを

2010年3月14日日曜日

たわごと 漆喰

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漆喰は昔から使われている…

と誰もが知っていますが、一体いつから?
建築の歴史を少しクイズで。

Q1)日本最古の木造建築は?

  法隆寺(奈良県)ですね。

Q2)現存する日本最古の天守閣は?

  丸岡城(福井県)

ここから変則

Q3)日本最古の2×4は?

 札幌時計台

Q4)現存する日本最古のSRC造は?

 大阪城天守閣


では、日本最古の漆喰は?
…法隆寺。と答える方が多いのですが、正解は高松塚古墳の壁画。
同じ飛鳥時代のものですね。














全く手をつけられず、残っていた古墳の内壁の壁画ですね。

漆喰は仏教などと一緒に、
同時期に大陸から渡ってきたものと云われています。


さて、
法隆寺をはじめとする古いお寺の漆喰も
お城の壁も、昔のままで残っているものはほとんどありません。

明治期の漆喰壁が見られる場所がどれだけ残っていることでしょうか…。

ここで「漆喰は長持ちする」という考え方を訂正していただく必要があります。
こと住宅に関していえば「何百年ももつ」ものではないです。

瓦が傷み、壁の中に水が入れば内部の土壁が傷み、
漆喰が剥げ落ちてしまいます。

漆喰はいつまでも白いまま保っていられる?
思い出してみてください。
古い蔵やお寺の壁、汚れていますよね。
コケも生えてますし、カビも生えています。

でも、キレイな印象が強いです。
それは、
「ちゃんとお手入れしている」からです。

暴れん坊将軍に出てくる白くキレイなお城、














有名な姫路城も














ちゃんとお手入れしているのです。
お寺や神社も、傷んできたらキチンと塗り替え。

お手入れといえば、
伊勢の神宮さまの遷宮、2013年で62回目だそうです。
20年おきに建替えているのですね。

先日、神宮さまに参った際、ある方から聞いた言葉です。

「伝統と革新」

よくある言葉ですが心に響きました。
常に新しい技術も取り入れながら、続けられているのですね。

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