こんどは西洋の「漆喰」について考えます。
漆喰を英語でなんと呼ぶかご存知ですか?
正解はplaster。またはstucco。
西洋では石灰も石膏もplaster。
不思議ですね。
確かに石灰石から出来るものですが…。
さて、西洋の白い壁に使われていた漆喰、
ほとんどが石灰と砂を混ぜた石灰モルタルなのです。
石造りの際に石と石の間に詰められるモルタル、
これも石灰モルタルでした。
用途としては現在のセメント製品と同じだったのですね。
で、現代の西洋漆喰。
色々なものが輸入されていますが、石灰モルタルではありません。
どちらかというと日本のものに近いですね。
ただ、海藻の代わりに化成のりが使われているものが多いようです。
我が国で伝統的な西洋漆喰?石灰モルタルを使っている方々、
それはフレスコ画の画家さん達です。
フレスコ画の下地は今もルネサンス期と同じく、
石灰モルタルが使われています。
調合も塗り作業も全て作家さんがやっておられます。
フレスコについてはまた後日。
こちらも結構面白いですよ。