多湿の夏、漆喰にもカビが生えます

2010年8月28日土曜日

トラブル 漆喰

t f B! P L
漆喰について書き続けておりますこのブログ。
相変わらず「漆喰にカビ」という検索ワードで見ていただく方が多いです。

では今日もおさらいシリーズ。


漆喰にはカビが生えますか?
生えますよ。


ただし、条件があります。
漆喰の主成分は消石灰。
石灰にカビが生えることはまずありません。

問題は藻やカビの発生条件。
空気と水と土です。

空気が無いところはありませんから論外。

1.漆喰の表面に土埃がのる(畑が出来る)
2.漆喰はたっぷり水を吸い、畑に水が供給される

空気中を漂う藻やカビの胞子が畑に舞い降りると…
藻やカビの発生です。

一度生え始めると、死んだ藻やカビが畑に変わり
更に更に生育が進みます。

水を弾くはずのタイルや窓ガラスに生えてしまうのと
同じメカニズムです。

要はきっかけですね。

写真は施工後半年で発生した黒カビ。














シミにようなモノが生え始めの黒カビです。
ルーペで拡大するとこんな姿が。














表面に出来てしまったひび割れが畑になったようです。
また、植物には酸性またはアルカリ性に対する適合がありますが
黒カビはアルカリが好きなようですね。


では藻やカビ対策をどうするか?

1)漆喰にあまり雨があたらないように建物を設計する。
  (雨のあたりやすいところに塗らない)

2)パターン仕上げなどにしない。できるだけ平滑に。
  (これは漆喰に限らず、ペンキでも一緒。)

3)生えた姿を風情として楽しむ。
  汚れもまた味わい。古刹などはそうでしょう!?

4)どうしても落としたいときは水周り掃除と一緒。
  次亜塩素酸系のカ○キラー、ハ○ターなどで根こそぎ。
  あまり固いものでこすらないこと。表面が荒れて更に生えやすくなります。

また、新築して数カ月の友人から相談がありました。

「畳にカビが生えたんだけど…」

生えますよ!

防かび剤などを使っていない証拠。
毎日、空気を入れ替えて、空拭きするなど、気を付けても
ちょっとしたことで新しい畳には必ずカビが生えます。

でも、ちゃんと拭きとれば大丈夫。
それが自然の姿なのです。

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