おさらい 漆喰とは その2

2010年10月26日火曜日

漆喰

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漆喰のおさらいシリーズ、続けます。
「それ違うよ!?」という時は優しくコメント欄に正解を教えてください。
私が教わったことが全て正しいわけではないので。


漆喰ってなぜこの字を書くの?
 石灰を表す唐音(鎌倉以降に中国から入ってきた発音)の
 「シックイ」の当て字という説が有力なようです。
 もともとは「石灰」と書いてシックイと読んでたということですね。

 ちなみに「漆を喰う」と書きますが、漆の主成分はウルシオール。
 それは耐アルカリ性に優れているはずですから、喰われない…ハズですが。

  漆(うるし)は酸やアルカリに比較的強い天然樹脂塗料です。



どうやって使われるの?

 左官職人さんや屋根職人さんが鏝(こて)という道具を使って塗ります。

 優れた左官さんは、様々な細工や模様のほか
 顔が映るくらい表面をキレイにする「磨き」という技術を持っています。

 でも、最も難しいのは「あたりまえのことを狂いなく仕上げる」ことだそうです。
 左官さんの世界、大変奥が深いものですね。

どんな種類があるの?
 大きく分けて5種類あります。
 1)本漆喰
  現場で海藻を炊いてのりを作り、苆(すさ)と塩焼き消石灰をこね合わせたもの。
  …粉の状態の製品は本漆喰とは呼びません。

 2)土佐漆喰
  3か月以上発酵させたワラと消石灰を合わせ、
  更に1カ月以上寝かせてつくられるもの。
  …これも粉では土佐漆喰とは呼びません。

 3)既調合漆喰
  おそらく国内で最も多く使われている漆喰です。
  基本的に土佐漆喰を除く全てのメーカー製品はコレに該当します。

 4)琉球漆喰
  ワラと生石灰から作られる漆喰。
  土佐漆喰とは作り方が違います。
  沖縄で昔から使われている独特の漆喰です。

 5)漆喰と呼べるのか判断が難しいもの
  しっくい、漆喰、シックイと名のつく製品が市場には溢れています。
  どこまで漆喰と呼べるのか分からない中、特に判別が難しいモノ。
  あえてコレには触れません。

  琉球漆喰は個人的な思い入れが強いです。スミマセン。
  でも、イイでしょう?クリックして拡大して見てみてください。


さて、次回はそれぞれの「漆喰」の製法について触れていきます。


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