本漆喰とは?
現場で炊いたのりに麻スサなどを加え、
更に塩焼き消石灰を加えて練り上げたもの。
ということでは予備知識のない方にはさっぱりですね。
のりを炊く、その「のり」は
このような海藻を

こうして煮溶かして作ります。

で、網で漉す。

地域や漆喰の種類によって、
海藻の種類やのりの濃さ、温度や炊く手順は異なりますが
おおむね上記の通り。
で、出来上がったのりに
麻すさ(麻の細かい繊維)や

消石灰を加え、練り上げれば一応は出来上がり。


使う材料は、石灰と麻と海藻、そして水。
これらだけで手間暇かけて出来上がるのが「本漆喰」です。
でも、のりを炊いている姿を見たことがある方、少ないですよね。
昔は漆喰の工事には必ず一連の作業は欠かせないものでした。
現代では、文化財関連の工事や
こだわりの左官さんが行っているだけではないでしょうか?
…お気付きですか?
本来、左官職人さんのお仕事は、塗るだけでなく
自らが塗る材料を作ることも仕事だったのです。
明日は終日行事がありますので、そのレポートを。
その次は「土佐漆喰」について説明します。