島根県での発生についての速報が昨夜。
ワタシの本業は石灰屋ですから、
即刻対策についての討議を行いました。
今朝からは、有事に備えての再確認。
緊急対策用在庫の再確認。
供給するために必要な資材の確認作業と手配。
製造能力と人員の配置、漆喰の在庫と生産調整などの製造シミュレーション。
全ては防疫・消毒に使用される消石灰の安定供給のためです。
そもそも、なぜ石灰が消毒用として散布されているのか?
疑問に思う方も多いと思います。
消毒用石灰として散布されているものは
消石灰=水酸化カルシウム です。
じゃあ、カルシウムが?
残念ながらカルシウムには効果はありません。
「水酸化カルシウム」であることが必要なのです。
過去にも発生した口蹄疫や鳥インフルエンザの際にも
消毒するために大量の消石灰が散布されました。
消石灰が強アルカリ性であることで、それに触れた菌が死んでしまうこと。
そのために消石灰が散布されているのです。
鳥インフルエンザ防疫と石灰(日本石灰協会)
たまに学校関係者の方から
「運動場に使うライン用の粉、消毒効果がありますか?」
とのお問い合わせが多いのですが、それにはほとんど効果がありません。
2007年の通達以降、学校を問わず、
ライン用には無害な「炭酸カルシウム」=中性 が使われているからです。
過去ログ2010-05-01運動会にも石灰。 安全な白線を引きましょう。
現在、私たちは最悪のケースに備え、
出来るだけ多くの消毒用石灰を供給できるよう、
準備を整えています。
全ては皆さまの安全のため。
我々は出来る限り、「出来ること」をやり続けるだけです。