雪降る東北をあとにし、九州です。
めったに雪を見ることが無い暖かい地域では
1センチでも積もれば全ての交通がマヒするほど
雪には全く免疫がありません。
東北新幹線を降りて東京駅に着いた時、
足下を気にせず、前だけを向いて歩けること…
それだけでも大変なことだと、
凍った道で滑ったために痛い尻をさすりながら思ったものです。
そんな雪国、特に豪雪地帯といわれるところには
様々な暮らしの工夫があります。
訪れた地域では、上越高田。
基礎が150センチ以上ある家がざらでした。
積雪への対策ですね。
そして昔ながらの知恵に驚かされたのは「雁木」。
(c) モーリー|写真素材 PIXTA
いまでいうアーケードみたいなものと言えば良いでしょうか?
道に並ぶ建物から、歩く人を守るように張り出された庇が続きます。
(c) ジョー|写真素材 PIXTA
これらは江戸時代から続く景観なのです。
町屋、古民家、古寺がしっかりと守られている高田。
この雁木を守るための補助金だけでなく、
雁木敷地の固定資産税の一部課税免除など、
様々なカタチで景観が守られ続けています。
実はワタシも雪の高田はまだ訪れたことがありません。
…雪と古民家。
あこがれの風景ですが、その地域の方々のご苦労を考えると
不謹慎ですよね。