NHK大分のローカル番組ですが…
ししまるTV「おおいた お宝発掘!~探せ!磨け!宝の原石を~」
という番組を見ていてビックリ。
大分では国内で唯一、
貴重な畳表(たたみおもて)の原料となるい草「七島い」が
ごく限られた地域と限られた面積で栽培されています。
…ということはこのブログでも何度もご紹介していましたが
テレビにまさかのご本人登場!!!
生産農家の方、製織工場の皆さん、畳屋さん…
知ってる人がテレビに沢山出ていると何だか不思議な感じですね。
県内のどのくらいの数の方々がご覧になったのでしょうか?
年にわずか数千枚しか生産されない畳表。
この「七島い」の畳表のことを「琉球表」と呼ぶのです。
では、最近流行りの琉球畳は?
当然、この琉球表が使われた畳のこと。
「七島い」がなぜ特別なのか?
それは触れた方にしか分かりません…では困りますね。
最も分かりやすいのはその耐久性。
目安として、通常のい草の3~5倍近く長持ちします。
青い畳が好まれるい草と違い、茶色く、アメ色になり、艶もつく、
はじめてその良さが分かる素材です。
かつては柔道用の畳にも多く使われていました。
写真で分かりますか?
スリ切れても、い草のように中の白いのが出てこない。
一般に素材は「七島い(しちとうい)」。地元では「しっと」とも呼ばれます。
畳表は「青表(あおおもて)」「琉球表(りゅうきゅうおもて)」
「豊後表(ぶんごおもて)」または「青筵(せいえん)」などと呼ばれています。
かつてその七島いの多くは全国へ。
特に北関東へ出荷されていたそうです。
現在では大都市を中心とした「限られたお客様」にしか
使われていないそうです。
テレビでも、畳屋さんが頑張って数を増やして行きたいと語ってました。
が、それにも時間は必要です。
まだまだ、「幻の畳表」と言わざるを得ないのでしょうか…。
全国の古民家鑑定士さん、鑑定の時に気をつけてくださいね。
60年くらいでは傷んでいないことが当たり前の畳です。
籐のように硬そうで、しなやか、そして艶やか。
コレを見逃すのはもったいないです。
しかも、簡単に手に入らない素材ですから。
大事に使ってもらってください。