漆喰に使われている「麻すさ」。
現代の漆喰に使われているそのほとんどは、
東南アジア、中国、中南米、アフリカなどから
豆類や香辛料が輸入されるときに使われている麻袋をリサイクルしたものです。
コーヒー袋。お店などで見たことがありますよね。
これらが原料になっているのです。
(c) minack|写真素材 PIXTA
ちゃんと加工すると…
ふわっとワタのようなものに。これが「麻すさ」です。
当然、その原料である麻の種類によってもすさの種類が異なります。
その中でもコレ。
本日、麻の加工を行う伝統素材製造者のもとを訪ねました。
このブログを通じてお問い合わせいただいた方の為に
譲っていただいたサイザル麻の袋です。
サイザル麻は「白毛すさ」に加工され、
中塗りや屋根漆喰に使われているようですね。
「マニラすさ」の代用品ですが、マニラ麻に比べると耐水性が弱いようです。
それでも「なんとか手に入る」原料を丁寧に加工され
提供し続ける素材製造者の方々…。
まさに頭が下がる思いです。