日本最古の漆喰 続き

2011年3月5日土曜日

漆喰

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う~ん。昨日もお伝えした千葉市;大膳野南貝塚での4000年前の漆喰。
大々的な報道発表を待っていたのですが…

詳しい発表は無かったですね。

ところで、「貝がどうして漆喰になるの?」という質問をいただきました。

ご説明します。
まず、貝殻がそのままでは「漆喰」にはなりません。
貝殻の主成分は炭酸カルシウム。つまりは石灰岩の主成分と同じなのです。
そして石灰岩は何億年もの太古の生物(サンゴや原虫など)の化石。


まあ、分かりやすく言えば、新しい炭カルか古い炭カルかの違いだけでしょう。

それらを漆喰にするためには「消石灰」にしなければなりません。
そのためには、1000度近い高熱で焼き、水と反応させる。

それだけで貝殻も石灰岩も消石灰へと変化します。
あとは麻や海藻のり、水などを加え練り上げれば漆喰の出来上がり。
(ちゃんとした漆喰の作り方は過去ログを見て下さいね。)

塗られた漆喰は二酸化炭素を吸収して反応しながら硬化していきます。


化学変化を分かりやすい化学式にまとめると

 石灰石から生石灰へ




 生石灰から消石灰へ




 消石灰に他の原料を加えた漆喰が硬化するにはCO2を吸収







3つの化学式の流れをよ~く見てください。
CaCO3(炭酸カルシウム)が、また元のCaCO3に戻っています。

CaCO3=石灰石は2度の加工で消石灰になり、
自分が吐き出したCO2を吸収することで
また、元のCaCO3に戻るのです。

これが漆喰の硬化メカニズム。
水酸化カルシウムが炭酸化してこそ漆喰と呼べるでしょう。


さて、4000年前の漆喰に戻ります。
そこに使われていたものは「貝を砕いた粉を水で練ったもの」とされています。

貝を焼いていれば漆喰。
焼いていなければ胡粉を練っただけのものです。

さて、やはり詳しい発表が気になるところですね。

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