復興を祈る歌

2011年3月26日土曜日

t f B! P L
先日、長野市で東日本大震災、長野県北部地震からの復興を願い
ベートーベンの交響曲第9番ニ短調作品125…「第九」が演奏されました。

「第九」というと年末というイメージが強い方もいるでしょうね。
しかし、復興を願うとき、そして復興の喜びを表す時、演奏されるのもこの曲です。

中越地震、中越沖地震からの復興記念で柏崎でも。
ベルリンの壁崩壊の時の演奏は印象深いものでした。

そこでYouTubeで素敵な演奏を探していたのですが…
大阪で行われている「1万人の第九」。


その迫力に圧倒されながら、
その映像について書かれているコメントを見てハッととしました。

大阪城ホールを埋め尽くす1万人の人々。
それを超える方々がお亡くなりになり、倍近い方々が未だ行方不明。

そして、未だ20万人もの方々が避難されたままなのです。

復興を祈るだけでは…。

忘れないようにしましょう。
今私たちに出来ることは、「出来ることを出来る限り。」


最後に第4楽章「歓喜の歌」の訳詩を。

おお友よ、このような音ではない!

我々はもっと心地よい
もっと歓喜に満ち溢れる歌を歌おうではないか

歓喜よ、神々の麗しき霊感よ
天上の楽園の乙女よ
我々は火のように酔いしれて
崇高な汝(歓喜)の聖所に入る

汝が魔力は再び結び合わせる
時流が強く切り離したものを
すべての人々は兄弟となる
汝の柔らかな翼が留まる所で

ひとりの友の友となるという
大きな成功を勝ち取った者
心優しき妻を得た者は
彼の歓声に声を合わせよ

そうだ、地上にただ一人だけでも
心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ
そしてそれがどうしてもできなかった者は
この輪から泣く泣く立ち去るがよい

すべての被造物は
創造主の乳房から歓喜を飲み、
すべての善人とすべての悪人は
創造主の薔薇の踏み跡をたどる。

口づけと葡萄酒と死の試練を受けた友を
創造主は我々に与えた
快楽は虫けらのような弱い人間にも与えられ
智天使ケルビムは神の御前に立つ

神の計画により
太陽が喜ばしく天空を駆け巡るように
兄弟たちよ、自らの道を進め
英雄のように喜ばしく勝利を目指せ

抱き合おう、諸人(もろびと)よ!
この口づけを全世界に!
兄弟よ、この星空の上に
父なる神が住んでおられるに違いない

諸人よ、ひざまついたか
世界よ、創造主を予感するか
星空の彼方に神を求めよ
星々の上に、神は必ず住みたもう

復興を喜ぶその日が、出来るだけ早く来るよう
皆で協力して頑張っていきましょう。


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