甘いモンと石灰

2011年3月7日月曜日

石灰

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黒砂糖。甘くてちょっとクセがあって、美味しいです。
写真素材 PIXTA
(c) larips写真素材 PIXTA


美味しい上にミネラルが豊富。
カルシウムやカリウムがたっぷり。

…なぜでしょう?

それは黒砂糖の作り方に秘密があります。

まずは原料となるサトウキビ。ざわわと生い茂っています。
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サトウキビを絞る。
昔は絞り臼を牛に回させていたのです。



絞った汁を釜で煮て水分を飛ばします。

写真は沖縄の古民家のかまど。
ちゃんとヒヌカン(火の神)が祀られてます。


で、出来上がり…にはならないのです。
サトウキビのしぼり汁は酸性の液体。中和してやらないと固まらない…。
そこで登場するのが


「食品添加用消石灰」。
昔は藁灰を使ったり、サンゴを焼いた石灰を使ったりしていたそうですが
現在は主に九州で製造された純度の高い消石灰が
黒砂糖の産地である南の島々へ送られているのです。

アルカリ性の石灰を加えることで中和されるだけでなく
絞り汁に含まれた不純物も取り除くことができます。

だから高カルシウム食品。
お分かりいただけたでしょうか?

黒砂糖の産地での製造期間は例年10月~4月。
そろそろ新物の黒砂糖がお目見えしますね。


ちなみに最近オススメの黒砂糖のお菓子は


大阪 箕面かむろ さんの
黒糖菓凛糖(かりんとう)。

強烈な美味さです。
関西にお立ちよりの際に
オススメの逸品。




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