海から「住まい」へ

2011年4月24日日曜日

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九州から四国へ渡る船の上です。

瀬戸内海はヤマト政権の時代には既に交易文化が栄え、海外からの文化の伝播も含め、様々なモノが行き交った「ルート」です。


そして、住まいの材料となる伝統素材もこの海から。

布海苔(ふのり)という海藻があります。

食用としても知られていますが、壁を造る材料でもあるのです。
土に混ぜ「のり捏ね」といったカタチで塗られたり、漆喰の糊として使われたり。壁紙を貼るときの接着剤としても。
さらには着物の「のりづけ」の原料にも、着物を染め分ける時の「のり」としても。

我が国の文化をカタチ創った伝統素材の一つ。


かつてはこの海から採られていました。
温暖化により、磯が熱帯化しているとの報告もありますが、まだまだ生えているようです。

再び、自然の恵みを正しく享受出来る、豊かな時代を創っていきたいですね。

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