「分業」ということも我が国の伝統

2011年4月25日月曜日

伝統素材

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昨日、久しぶりに知人に会うことが出来ました。

商売をされているのですが、余暇を利用して古民家、古民具、築庭などなど、とにかく多趣味な、ワタシの琴線を震わせる方の一人です。

その方が一念発起して身に付けた技術。
それが研師(とぎし)。

日本刀が出来上がるまでには一般に6つの職種が必要になります。

鍛冶屋さんだけじゃないんです。
写真素材 PIXTA

順に
  1. 刀工(とうこう);刀鍛冶さんです。叩いて叩いて鍛える。その特性は世界に誇るものですね。
  2. 研師(とぎし);刀を研ぐ専門の方です。研ぎの良し悪しで、刀の良し悪しまでが決まってしまいます。
  3. 鞘師(さやし);鞘(さや)を造る方です。刀を守るだけでなく、使いやすさも鞘。
  4. 白銀師(しろがねし);鍔(つば)などの金属部分を造る方です。はばきという刀の根元の金物。そのおかげで鞘に入れても刀身は中で動かないのです。
  5. 柄巻師(つかまきし);柄に紐を巻く方。
  6. 塗師(ぬりし);最後に鍔や鞘に装飾を加える方。
とにかくどの仕事も、我が国が誇る最高の技法。

それはそれは楽しくオハナシをお聞きしたのですが…楽しすぎて忘れちゃいましたので、文部科学省MEXTCHANNELから「研師」について。



我が国では伝統的に「専門」の方がそれぞれの得意分野を生かし、最高のモノを創り上げていたのです。

当然、日本刀だけではありません。
和傘を造るには傘骨を造る職人さん。扇子をつくるにも扇骨を造る職人さん。
土壁の小舞竹の職人、小舞をかく職人、そして塗る左官。
新しい木材を扱う者がいれば、古材だけを扱う者も。

それぞれの得意分野があってこそ、出来上がっていくものだったわけですね。
私も私の得意分野を生かせるよう頑張っていきたいと思います。


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