商売繁盛と版築と

2011年7月6日水曜日

伝統素材

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先日、約1年ぶりに西宮神社さんに。

西宮神社さん…関西の方ならよ~くご存知ですよね。















西宮のえべっさん。
西宮神社は蛭児命を祀った、えびすさまの総本社です。















「十日戎開門神事福男選び」で有名ですかね?
毎年、年初めに赤門からのダッシュ合戦で有名な福男選び。

何はさておき、さっそくお参りをして…
と思ったら、本殿の工事中。

拝殿もご覧の通りキレイになってますね。


現在は仮殿でお参りするようになってました。


さて、西宮神社さんへ来たもうひとつの目的、それが築地塀の見学です。

西宮神社の築地塀は正式には「西宮神社大練塀」と呼ばれています。















幼いころ、この西宮神社のすぐそばで生まれ育ったから…
というわけではないのですが、私の好きな「壁」の一つです。


















この大練塀に限らず、築地塀の多くには版築という技法が用いられています。
枠をつくって、中に塀の土を入れ、何層にもわたって突き固めるのです。
その繰り返しにより、出来上がった土塀にはいくつもの地層が出来上がります。
上の写真の縞模様は土塀の表面が剥げ落ちる際、
各層ごとに風化した結果出来上がったものです。
人の手で仕上げたもの、
それが自然にさらされることで新たな美しさと感動を生みます。

先日ご紹介した法隆寺さんの版築も


徐々に風化して、美しい壁に。

傷んだものが美しく見える感覚。
それも大切な感覚だと思います。

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