文化財であろうと、普通の住まいであろうと、
残されてきたタカラに違いはありません。
さて、この写真。
小路に面する妻面には…焼き杉が貼られていたようですね。
すでにボロボロになっていますが…

古くから、そんな建物を直していたのがトタンです。
外から打ち付けて、内部を風雨から守るため…ですね。

トタンの中は土と竹が露出しています。
雨が降りかかれば中まで水が浸入してしまいますね。
だからトタンを張ったわけですが…
残念ながら、目をつぶってフタをしたのと同じ。
張ったままでは修繕も出来ませんし、
内部の傷みも分からなかったことでしょうね。

極端な例でしたが、修繕が必要な建物とそれに必要なお金の問題。
全国にはこのように傷み崩れていくに任せたタカラが沢山あるんです。
それに立ち向かう方々のサポート。
これからも伝統素材を守ることで、
修理・復元に携わる方々を蔭ながらお手伝いさせていただきます。