という今日は苗字の日。
1875年の今日、「平民苗字必称義務令」が明治政府により布告されたことによります。
平民苗字必称義務令(へいみんみょうじひっしょうぎむれい)???…ですよね。分かりやすく言えば、全ての国民に「苗字」を名乗ることが義務付けられたのです。
実は5年前の1870年に「平民苗字許可令」が出され、「苗字をつけてもいいよ~」ということになったのですが誰も名乗らなかったのです。だから、義務化されたのが前述の布告というわけです。
ちなみに「平民」という身分が出来た時、国民の9割が平民であったそうですから、ほとんどの国民に苗字が無かったということですね。
ところで、自分の苗字。その由来を考えたことって一度はあるのではないでしょうか?地元の名士と同じ苗字を名乗るパターンが多かったようですね。だから、今でもある地域に、別に親戚ってわけでもないのに同じ苗字の人が多いわけです。
また、源流をたどれば土地の名前にちなむものも。
「藤」の字は藤原氏からと言われていますね。
伊藤は伊勢の藤原。
遠藤は遠江の藤原。
加藤は加賀の藤原。
面白いものです。
その中でも素材の名前がついた苗字、少なくないのです。
2010-09-19 苗字の日のブログ
「麻」;麻生、麻田、麻植、麻木
「漆」;漆間、漆原、漆島
「炭」;炭谷、炭屋
「藁」;藁谷、藁澤
と、探していると見つけました。
「石灰」と書いて「いしばい」さんと読む苗字。さらには「白壁」さん、「土壁」さん、「左官」さん、「大工」さんという素敵な苗字の方もいらっしゃいます。
一度お会いしてみたいですね。
ちなみにワタシの「鳥越」の苗字、読み方は別として、岡山、福岡、鹿児島に多いようです。