そうめんです。
とはいえ、つるつるっと食べるのは、やはり暑~い夏。
食べるのが真っ盛りではなく、そうめんは冬に造られているんです。
そうめんは乾麺。
出来立ての柔らかい麺をこの冬の冷たく乾いた空気に干す
「寒晒し」で作られているんです。
drying noodles / rabble
そうめん。
強引ですが、漆喰と同じく白い粉を練ったものですから、ちょっとオハナシしてみましょう(笑)
その理由は油が使われているから。
そうめんを作る際には小麦粉と塩で練り上げたものに油を塗りながら延ばすんです。
そうめんが古くなるにつれ、その油が劣化して、
油の風味が無くなるのでクセがなく食べやすくなるようです。
漆喰の場合は油を練り込んだものを外壁や屋根瓦に使うことがあります。
漆喰に含まれた油の層や酸化して被膜化したものが、多少ですが防水の役を担うんです。
あまり漆喰にはご興味ないですか…? ではまた、そうめんに戻ります。
油が味に影響するのなら、
美味い油で作った出来立てホヤホヤのものも美味いのでは?
と、思った正解。そう考える方も多いんです。
この冬に出来たものを「新物」として手に入れることも出来ますよ。
夏に食べるものとはまた違った風味が楽しめます。
また、そうめんの産地は日本中に。
これまでの体験からいえば…胡麻油を使った小豆島のそうめんは風味豊か。
宮城県の白石温麺は短いうえに、油を使っていないのでクセもなく
夜食や二日酔いの日でも胃もたれしませんね。
- 私は温麺を買う時はいつも段ボール買いです(笑)
ちなみに流しそうめんの元祖は宮崎県の高千穂峡とも、岐阜県の阿弥陀ヶ滝とも。
先日、奈良の大神神社さんで2月5日行われた
恒例行事のそうめんの相場占い「卜場祭(ぼくじょうさい)」では
今年も高値だと出たそうです。
http://mainichi.jp/graph/2015/02/06/20150206k0000m040110000c/001.html
どうです?
ちょっとツルッと食べたくなりませんか?
Fine white noodles / yoshimov