というわけで、「垂木」、読めますか?
…「たるき」と読みます。
屋根の下地となる野地板(のぢいた)を支える部分ですね。
下の写真では鍵盤のように無数にある赤いトコロです。
次に「飛檐垂木」…読めますか?
下の写真で、二段になっている垂木の上の部分。四角い垂木が飛檐垂木と呼ばれるものです。
ちなみに下の丸の垂木は地垂木(じだるき)。軒が二段の様式は天平時代からのもので二軒(ふたのき)と呼ばれるそうです。
垂木の丸と四角も「地円飛角」という中国から渡って来た様式。
飛檐垂木がぐいっと反り、軒先のぐっとした美しいカーブを創るのです。
そんな垂木の加工をはじめとする伝統技術が名古屋城本丸御殿の動画ギャラリーで公開されています。
名古屋城本丸御殿動画ギャラリー
この動画ギャラリーには、我が国の伝統建築における貴重な映像が沢山公開されていますね。
いつ見ても勉強になりますよ。