道徳は学ぶものでなく身につけるものだと思う

2018年10月30日火曜日

おさらい

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「道徳」って授業、受けた方も多いことでしょう。知らなかったのですが、最近まで正式な教科じゃなかったそうですね。

金時計と奥さんの髪のお話、ジャンバルジャンの銀の燭台、傘地蔵…タメになるお話ばかりでしたが、学校側としては教科として必要な「評価」が無かったんですね。

子どもの道徳心がどこまで成長しているのか、先生が「諭す」のではなく「評価する」と考えると、ちょっと不安にもなりますね。

逆に点数を採れない「先生」も居たりして…。



さて、1890年(明治23年)の今日、10月30日、教育勅語が発布されました。

Wikipedia

明治天皇の名で発布された、政府の教育方針について書かれたものですね。

国の体制、歴史、様々なことはありますが、その内容は近年その思想が改めて高く評価されている、修身・道徳の基本となったものです。


特に「十二ノ徳目」とされる12の道徳を守るのが我が国の伝統であるとされていました。
教育勅語 十二ノ徳目
 1.(孝行)親に孝養をつくしましょう
 2.(友愛)兄弟・姉妹は仲良くしましょう
 3.(夫婦ノ和)夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
 4.(朋友ノ信)友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
 5.(謙遜)自分の言動をつつしみましょう
 6.(博愛)広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
 7.(修学習業)勉学に励み職業を身につけましょう
 8.(知能啓発)知識を養い才能を伸ばしましょう
 9.(徳器成就)人格の向上につとめましょう
10.(公益世務)広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
11.(遵法)法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
12.(義勇)正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう
現代においても十分通ずる考え方ですね。

書かれている順番が、親、兄弟、夫婦、友人の順であることも、現代の私たちが考え直さねばならないコトの一つだと思います。

さらに12の徳全てを読んでみると、今より明治のものの方が分かりやすいし、ヒトとして必要な気までしてきますが…。

いずれにせよ、学校でテストの解答方法だけを学ぶのではなく、ヒトとして様々なコトを学んだのであれば、当然身につけておくべき内容ですが

…そうでない方が多いのが今の世の中。我が身も含め反省が必要ですね。

モノであれココロであれ、受け継がれてきた伝統を「守る」ということが
欠如している世の中であるような気がします。
 

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