ただでさえ口蹄疫による被害や悪影響が続く九州。
各地で土砂崩れなどの災害も起き始めており、
甚大な水害が起きてしまわないか、合わせて心配しています。
2008年8月末の豪雨により、愛知県幸田町の菱池地区が水没した様子
(c) しば|写真素材 PIXTA
実は、梅雨入りの後、
消毒用石灰のご依頼もほんの少しだけですが落ち着いています。
それは、
- 雨の中の散布が困難であること。
- 散布しても雨で流れてしまうこと。
- 多量の水で石灰のアルカリ性が低下してしまうこと。
そもそも、なぜ石灰が消毒用として散布されているのか?
疑問に思う方も多いと思います。
消毒用石灰として散布されているものは
消石灰=水酸化カルシウム です。
じゃあ、カルシウムが?
残念ながらカルシウムには効果はありません。
「水酸化カルシウム」であることが必要なのです。
過去にも発生した動物被害、鳥インフルエンザの際にも
消毒するために大量の消石灰が散布されました。
消石灰が強アルカリ性であることで、それに触れた菌が死んでしまうこと。
そのために消石灰が散布されているのです。
鳥インフルエンザ防疫と石灰(日本石灰協会)
特に学校関係者の方から
「運動場に使うライン用の粉、消毒効果がありますか?」
とのお問い合わせが多いのですが、それにはほとんど効果がありません。
2007年の通達以降、学校を問わず、
ライン用には無害な「炭酸カルシウム」=中性 が使われているからです。
過去ログ2010-05-01運動会にも石灰。 安全な白線を引きましょう。
現在、私たちは日々のご依頼に間に合うよう、最大限の努力を行いながら
梅雨晴れや梅雨明け後における対応にも備えるため、
変わらず、消毒用石灰を作り続けています。