後世に伝える

2011年3月9日水曜日

たわごと

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「歴史」という言葉の意味、教わったことはありますか?

 昔のこと。 というだけではまだ足りません。

ちゃんと漢字に意味があるのです。

「歴」は 順序を経てきたもの。
「史」は 記録された物事。

ですから、書物によって伝えられたコトやモノを「歴史」と呼ぶのです。
だから歴史が始まったのは文字というものが発明されてから。

「史記」 wikipedia


では歴史として記録される前のことは?
「先史」と呼びます。

今日は我が国最古の歴史書「古事記」が
西暦712年、時の天皇に献上された日です。

とはいえ、天地開闢から推古天皇の世まで。
様々な神様、天孫降臨などは
古事記が記されるまで口伝として残っていたものとされています。
伝説的な要素?も含まれているわけですね。

伝説の残る高千穂峡
写真素材 PIXTA
(c) am2e写真素材 PIXTA

それでも「記録」を伝えることはとても大切なコト。
後世にコトを残す技術です。

中国史を学ぶと、
歴史家(当時の記録を記す学者)に事実と異なることを書かせようとして
弾圧を行った皇帝の話が何度も出てきます。

それでも「歴史は真実を残すこと。」として遺されてきたわけです。
でないと、暴君、名君などという評価は下せないわけですから。
歴史家が記録してきたコト、とても意義のあることなのです。

現在、領土問題となっている尖閣諸島や北方領土。
そこでも歴史に基づいた論争が行われていますね。


現代に生きる私たちが歴史を刻むこと。
今あるものを記録に残すこと。

お年寄りに聞かないとわからないコト。
忘れ去られようとしているコト。

ちょっと考え直してみませんか?


私たち伝統素材伝承支援協会は、大切な事業の一つとして
素材についての記録を残す活動も行っています。


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