壊れた瓦屋根

2011年3月17日木曜日

古民家

t f B! P L
連日の漆喰づくり。

油断して、石灰のアルカリと洗剤の酸で手や顔がバリバリになってしまいました。
保護手袋はしていたのですが、
漆喰を練ったり機械を洗ったりする作業で手袋に浸み込み、
保護クリームは…塗り忘れてました。

関東周辺・東海地域からの漆喰の依頼、続いていますが
「自宅待機」が励行されていることもあり、少々落ち着いています。

また、いまだに燃料不足などを原因とする運送会社からの「輸送困難」の連絡。
とにかく今は流通が回復した時に備え、屋根を補修する製品を用意するコト。
全社をあげて取り組んでいます。


さて、昔ながらの瓦屋根は棟瓦の下には台土。
そして面土や鬼首、雀口などの部分に漆喰が塗られています。




今回の地震で、棟瓦の部分が崩れた住まいが報道されていました。
棟の三分の一程度でしょうか…。
おそらく「ちゃんとした」屋根工事の職人さんは、
また土を盛り、瓦を重ね、漆喰を塗ります。

そこに壊れないようにと、セメントや樹脂を使ってガッチリ固めたら?
地震や台風など、同様の「力」が加わった時、こんどは「棟ごと」崩れ落ちます。

だから昔ながらの屋根には漆喰が使われるのです。
部分的に壊れて力を逃す…伝統構法で建てられた住まいの優れた所です。


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