九州から復旧の始まった関東各県への建築資材の出荷は対象エリアが広がらぬまま。
広がらぬどころか、配送センターで荷物が滞留しているため、しばらく無理かも…と。
運送会社さんも「出来ること」をして手伝っている。
でも、限界は仕方ない。
里の親から子や孫へ送る物資。
親心を考えれば頭ごなしにダメだとは言えないと思う。
が、そのことによって
本当に必要なものが届かなくなっていることは紛れもない事実。
このままでは作っても十分に届けられない。
まだしばらくは物流に支障が出るだろう…と休憩時間にミーティング。
会社には連日、「沢山買うから安く売ってくれ」と
我々の業界とは関係なさそうな物流商社からの交渉の電話がかかって来る。
丁重に各地の代理店を紹介しながらお断りするしかありません。
モノが足りんとみなが困る。
モノが足りんとわりぃことを考えるモンが出ちくる。
モノが余ってもいいこたないが、足りんよりはましじゃわい。
腹いっぱいなら喧嘩もせん。
と、ひいばあさんも言ってました。
不足 -> 高騰 -> 飽和 -> 暴落
誰もが分かっている流通の最悪の流れです。
では、私たちに出来ることは?
不足させないこと。
屋根の補修に使う漆喰、諸事情により近県地域限定で出荷していた
粉末タイプを東日本にも送ることを決断。
現地で砂と水を混ぜれば3倍くらいに増える。
調合作業手間が必要だが補修資材費が抑えられるので同等。
ただ、困った。詰める袋の在庫が少ない。
あわてて手配します。
練った屋根漆喰と粉の屋根漆喰。
両方の製造ラインを回せばさらに多くの供給が可能になります。
これで少しでも復旧用資材の不足がしのげれば…
という前に、やはり物流が正常に回復しないと。