飛檐垂木

2011年6月22日水曜日

伝統素材

t f B! P L
「飛檐垂木」…読めますか?

では「垂木」は? …「たるき」ですね。
屋根の下地となる野地板(のぢいた)を支える部分ですね。
下の写真では鍵盤のように無数にある赤いトコロです。



で、問題は、飛檐垂木 =「ひえんだるき」と読みます。


下の写真では二段になっている垂木の上の部分。
四角い垂木が飛檐垂木と呼ばれるものです。

ちなみに下の丸の垂木は地垂木(じだるき)。
軒が二段の様式は天平時代からのもので二軒(ふたのき)と呼ばれるそうです。
垂木の丸と四角も「地円飛角」という中国から渡って来た様式。



飛檐垂木がぐいっと反り、軒先のぐっとした美しいカーブを創るのです。
そんな垂木の加工技術…

またもや名古屋城本丸御殿の動画ギャラリーで公開されています。

名古屋城本丸御殿動画ギャラリー
 「飛檐垂木の墨付け・加工」をご覧ください。

この動画ギャラリーには
我が国の伝統建築における貴重な映像が沢山公開されていますね。
喜ばしいことです。

QooQ