落語の知識は伝統の知識

2012年6月5日火曜日

よもやま

t f B! P L
6月5日。 今日は65(ろくご)から「落語の日」だそうです。

テレビやラジオで落語の番組を見聞きすることが少なくなりましたね。
頻繁に放送されていたころには全く興味がなかったんですが…。

さて、落語には江戸時代を中心とした、当時の生活模様が色濃く残っています。
逆に、現代のことしか知らないと、聞いていても面白くない。

博識とは云いません。
それなりの予習をしておくと面白くなるのです。(たぶん)
ちょっとした会話の中で、ちょっと気のきいた言い回し。
それをウィットやユーモア、エスプリ、トンチなどと呼んでいますね。
その集大成が落語なのだと、勝手に思っています。


さて、そんな予習の一つ。

「へっつい」とは?
「竃」や「竈」とも書きます。一般的な名称は「かまど」ですね。
コレの作り方や質感や様子が目に浮かばないと分からないハナシ。



そう。「へっつい幽霊」です。


へっついは写真のような大きなものから、
ちょっと頑張れば運べるくらいの小さなものまで。

そして、それを作るのも左官さんの仕事だったのです。

小さいものでも、左官さんの腕の見せ所。
煮炊きした時の吹きこぼれや湯気で傷みにくいように
今ではなかなか見ることが出来なくなった、
「磨き」の技術が駆使された逸品も数多くあったようです。

そんな左官がつくった“へっつい”。

それと幽霊がなんの関係があるのでしょうか?

興味を持った方は落語へと足を踏み出しましょうね。


そんな“へっつい”での磨き技術。
数年前、ある建材店さんでの勉強会で、驚嘆しました。
左官業界で「伊勢磨き」と呼ばれています。

土まで仕上がった“へっつい”


幾重にも材料を塗りつけ、最後はノロで仕上げます。


そうして仕上げられたへっついで有名なのが伊勢の「赤福」さん。
DSC07958
DSC07958 / kaoruokumura



出来上がりの写真見たいですか?
チラッと見えてるもので我慢してください。

本物は自分の目で見て触って、感じましょう。

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