2年が過ぎましたが…

2013年3月25日月曜日

漆喰

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2011年3月11日に発生した大地震。
そこから少しずつ復旧が始まっていたのが、ちょうど2年前の今頃です。

そのころ最もご相談が多かったのが、「南蛮漆喰」を探している屋根工事業の方からのお問い合わせ。目的は震災被害の物件の屋根修理のためです。
多くの建物で瓦がズレたり落ちたり、その復旧に追われていました。

が、当時、ほとんどの方がお探しのモノが「いわゆる南蛮漆喰」。

なので2年前のブログから…



もともとの「南蛮漆喰」は
油が混入され耐水性を増した漆喰のことを指したようです。
今でもモノの本では南蛮漆喰=屋根用漆喰とされていますが…

現在市販されている「南蛮漆喰」は
屋根の棟土に使うために粘土に石灰や樹脂を混ぜたもの。
硬化剤や撥水剤が混入され、
「漆喰仕上げが不要」???という触れ込み。ってことは漆喰じゃない?
少なくとも、伝統工法と照らし合わせれば「漆喰」とは呼び難いようです。

それでも一縷の望みを託しお電話をいただきます。

全国の漆喰屋さんにお問い合わせが入っているようです。
さすがに沖縄にも連絡があったと聞いた時には驚きましたが…。

残念ながら漆喰メーカーには「漆喰」しかありません。
屋根用に作られた漆喰はありますが、
それは皆さんがお探しの「南蛮漆喰」ではなく
本来の「南蛮漆喰」です。

…と書くと、また混同しそうですね。一応色分けしてみましたが。


屋根漆喰の施工に関して、
大変分かりやすく説明されておられる屋根工事店さんのサイトがあります。
南蛮漆喰漆喰の正しい使い分けについても良く分かりますので
勝手ながらリンク紹介させていただきます。

佐藤瓦店 さんのサイト 左のメニューから「漆喰工事レポート」を。

スマホの方は画像クリックで1画面に




震災で修繕された瓦屋根。
瓦工事店さんには当時「2年先まで工事依頼が入ってる」というところもありました。

復旧するまでに、いったい何年かかることか?と思っていましたが
多くは直されたようですね。

正しく「直して」」いなければ、そろそろ傷み始める時期でもあるんですが・・・

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