南蛮漆喰と黒漆喰

2011年4月12日火曜日

漆喰

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久々にこのブログのアクセス分析をチェックしました。

震災から1カ月分のデータ。
被災地域、周辺地域からのアクセスがあることに驚きましたが、それよりもさらに驚かされたのは「検索キーワード」。インターネット上でどのようなコトバでこのブログが検索され、このブログの閲覧が行われたのかということですが… 

第1位 : 南蛮漆喰

第2位 : 黒漆喰

あまり縁のない方には知らないモノかもしれません。
が、今、地震からの復旧作業に枯渇しているといわれている屋根用資材を血眼になって探している方々が辿り着いた結果だと思います。




もともと屋根瓦をとめるために使われていた油入りの漆喰を南蛮漆喰と呼んでいました。
現在では「なんばん」といえば屋根用の粘土に樹脂や石灰などが混ぜられたもの。屋根土(棟土、台土)として棟瓦の内部などに敷き込むことが多いようです。

地震の被害で瓦の修繕が必要な家屋が多数ある中、この「なんばん」が不足しているのです。
そして、そのなんばん。樹脂のほか黒い顔料が加えられ、黒い瓦屋根の仕上げ材にも使われています。そしてその「黒いなんばん」も不足している…。

だから多くの人が探しているわけです。

でも、ワタシが説明しているのは本来の南蛮漆喰や黒漆喰について。
お探しのモノとは違いますよ。

2010-06-11 南蛮漆喰は南蛮渡来?
2011-03-25 南蛮漆喰と「漆喰」の違い

2010-10-20 黒漆喰は失われていく伝統
2010-03-20 黒漆喰 苦労します。
2011-02-24 黒漆喰の色褪せ


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