「健康住宅」。
その言葉の定義について調べようかと思ったのですが…
イロイロとあるようですね。
興味を持った方はご自分で調べてみてください(笑)
さて、洋服や食べ物と同様、家づくりにも流行があります。
「工業化住宅」
そんな言葉が流行ったのは昭和50年よりももっと前。
現代語に直すと、プレハブ住宅。
大手ハウスメーカーのほとんどがコレに類するものです。
ちゃんと社団法人プレハブ建築協会(通称=プレ協?)というものまであるのです。
さて、近年の流行はといえば
高耐久住宅
2000年頃に一気に市場に沸き出ましたね。
いわゆるロングライフ住宅というものです。
「ライフサイクルコスト」なんて言葉もこの頃から。
「今は高いけど、将来的なメンテナンスを考えたら長寿命の素材を…」というものです。
で、そこから一気に加速したものが「シックハウス」。
2002年、2003年の法規制の影響もありますが、
木材にしても、樹脂素材にしても、全ての部材を長持ちさせるために
各メーカー、必死に高耐久化を目指しましたから、
いろいろと使わざるを得なかったのかもしれません。
優遇税制の追い風も受け、ちょっとした住宅建築ブームもありましたね。
で、その後は「健康な住宅」ブーム。
部材を全てF☆☆☆☆に限定し、ホルムアルデヒド0(ゼロ)を看板にしていました。
現在は、左官材や無垢の木などを積極的に取り入れた「自然素材の住宅」。
「全て天然です」「選びぬいています」「こだわっています」が謳い文句。
ハウスメーカーよりも、信用できる工務店を…なんて会社さんもありますね。
こだわったあまり、森を管理するところ
木を切るところから現場までを見せるところ
ALCメーカーさんの真似して(?)燃焼実験するところ
アレルギーテストに、VOC計測…
はてしなく「こだわり競争」が続いていますね。
さて、次の流行は何なのでしょうか?
ブームにならないと呼び名が決まらないですが、
古民家(風)住宅 / 古材住宅 / 伝統資財住宅 でしょうね。
伝統資財施工士、古民家鑑定士であるワタシがいうのもなんですが…
古民家、古材、古色はブームですね。
様々なメディアに出ている住宅の傾向をみると
明らかにその兆しが表れています。
…古材と左官の組み合わせ、かなり増えていますよ。
関連過去ログ