というご要望、結構いただきます。
「漆喰」と云うと「和」のイメージが強いのですが
最近レストランなどで良く見られる、西洋風の漆喰仕上げを
リビングなどに望まれる方が増えています。
プロの左官職人さんは、
日々の研究と努力で、様々な仕上げ方法を習得されていますし
当然、高度な技術が要求される仕上げ方法も沢山あります。
が、DIY。
ぶっつけ本番では難しいけど、ちょっと練習したら出来そうな方法…
ありますよ。
でも、漆喰の基本は平滑で艶消しの押さえ仕上げ。
修練とカンが必要となりますから、ここは思いっきり省きましょう。
下地材の工程説明も省きます。
鏝を使って出来るだけ均等に平滑に塗りましょう。
さて、仕上げ方法です。
最も邪道な?鏝を使わず手で塗る方法。
必要な物は、お肌を守るゴム手袋とヘラやスポンジなど。
1)漆喰を手で、適当に塗り付けます。
2)ヘラやスポンジで出来るだけ均等に平滑に塗り広げます。
この時、厚みは1ミリ程度に。厚くつけ過ぎない。
あくまでも下地。お化粧でいうファンデーションの役割です。
3)半乾きの一歩手前くらいで、もう一度漆喰を。
4)一旦、平滑に塗り広げた後、乾かないうちにパターンを付けます。
パターンを付けるのは、手のひらでグイグイ撫でてもよし、
スポンジで擦ってもよし、ヘラやカマボコ板でランダムに模様を付けてもよし…。
ココがDIYの醍醐味ですね。
「いやいや、鏝で。」と云う方は、下地材から1)~3)までを
中塗り鏝などでチャレンジしてください。
簡単に曲がる、薄い鏝は使いにくいでしょうから。
最後のパターン付けは、あなたのセンスです。
わざと荒っぽく仕上げた後、半乾きの時に鏝で凸部だけを均したり
適当な模様が付いた道具を使って、ちょっとした型を付けたり…
間接照明など、柔らかな光と組み合わせると、とっても雰囲気が出ますね。
最後に豆知識。
メーカー品の上塗り用漆喰なら、重量比で1割程度の骨材を混ぜても平気です。
細かめに篩った川砂や硅砂などを入れることで、粗く、肉厚になり
パターンも付けやすくなります。
また、厚く塗り過ぎたところ、最後まで水分が残るところなどは
乾いた後に、テカります。
必ず試し塗りしてからにしましょうね。
ぶっつけ本番で出来るほど、日本の伝統素材は甘くありません。
過去の DIYで漆喰